今回はシックプロビジョニング(thick provisioning)で構成されている仮想マシンをシンプロビジョニング(thin provisioning)に変換する方法を紹介します。
最初に簡単にシックプロビジョニングとシンプロビジョニングの違いについて記載します。
| 特徴 | シンプロビジョニング (Thin Provisioning) | シックプロビジョニング (Thick Provisioning) |
|---|---|---|
| 定義 | 実際に使用されるストレージのみ割り当てる方式 | 必要なストレージを事前に全て割り当てる方式 |
| 利点 | 初期コストが低い、ストレージの効率的な利用が可能 | パフォーマンスが高い、一貫したストレージ容量の確保が可能 |
| 欠点 | オーバープロビジョニングのリスクがある、予期しないストレージ不足の可能性 | 初期コストが高い、ストレージの無駄が発生する可能性 |
| 適用シナリオ | 開発環境や一時的なプロジェクトに適している | 本番環境やミッションクリティカルなアプリケーションに適している |
| 容量管理 | 容量は必要に応じて動的に割り当てられる | 容量は事前に固定的に割り当てられる |
| パフォーマンス | 使用状況に応じてパフォーマンスが変動することがある | 一貫したパフォーマンスを提供 |
要するに、仮想マシンのディスク容量が不足している場合、シックプロビジョニングからシンプロビジョニングに変換することでディスクスペースを解放できます。
前提条件
今回は以下の環境で実行します。
・VMware ESXi 8.0.2 Build 23305546
ESXiのSSHを有効にする
1. ESXiのWebコンソールにログインする。
2. 「ホスト」→「管理」→「サービス」の順にクリックする。
3. 「TSM」及び「TSM-SSH」のサービスを「起動」する。
シックプロビジョニングからシンプロビジョニングに変換する
1. Tera Term等のSSH接続が可能なソフトからESXiへSSH接続を行う。
2. 以下のコマンドを実行し、仮想マシンが保存しているディレクトリに移動する。
cd /vmfs/volumes/datastore1/<仮想マシン名>
3. 以下のコマンドを実行し、シックからシンに変換します。
vmkfstools -i <変換前のVMDKファイル名> -d thin <変換後のVMDKファイル名>
以下例を載せます。
vmkfstools -i TEST-SRV-001.vmdk -d thin TEST-SRV-001-thin.vmdk
仮想マシンのハードディスクの入れ替え
1. 対象の仮想マシンの「設定の編集」から既存のハードディスクを削除する。
2. 「新規デバイスを追加」から「既存のハードディスク」から新規作成したハードディスクを追加する。
3. 問題なく仮想マシンが起動できたらシックのディスクを削除します。
4. おわり


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